|
|
|
|
73 生 駒 山(642m)<生駒・金剛・和泉山脈> |
|
延喜式の古社・生駒山口神社(↖)に参拝、山道になり鳴川の集落に入る。ゆるぎ地蔵(↑)を経て不動滝で行場道に入り、沢沿いにしばらく登り元山上・千光寺(←)へ。 沢沿いの道から、ごろごろの歩き難い急な道、さらに緩く登って信貴生駒スカイラインの下を潜り鳴川峠に着く。首切り地蔵に手を合わせ、縦走路を北に向かう。大原山は20分ほど歩いた緩やかな高みにある。新しい三角点を探して、ドライブウェイ駐車場の方へ少し下る。三角点広場と「大原山・522m」の標識があったが、国土地理院の地図では514.2m四等三角点のはずだ。少し不審に思う |
|
縦走路に引き返し暗峠に寄り道。「らくらく登山道」を下り、木の階段を上って神津嶽の神前に詣でる。少し下ったコンクリートの覆屋のついた展望台からは、東大阪から大阪に続く市街地の展望が開ける。 | 梅見の客でにぎわう枚岡梅林に下り、「元春日社」の枚岡神社に詣でて帰る。元山上に元春日。こんなことからも、大阪と奈良は古代から縁が深かったことが知られる。約10キロ、疲れも感じぬ楽しいハイキングだった。 |
以下は南生駒駅から暗峠を経て山頂へ登り、宝山寺を経て生駒駅へ降りた想い出である(2000年3月22日)。 近鉄生駒線南生駒駅から、昔の暗峠越え大阪街道(大阪からは奈良街道と呼ぶ)、現在の国道308号線を登る。大和と難波を結ぶ最短ルートだったこの道は結構きつい登りが続く。萩原町、藤尾町と家並みがほとんど途切れることなく続く。石仏寺の前を通り、「暗峠2K」の標識を過ぎると竹藪や段々畑が現れて街道らしくなり、側面に「文永七年…」の文字をもつ阿弥陀如来石像を見る。と思うと、広い幅員の2車線道路となり、右へは宝山寺の分岐である。再び道が細くなると、右手が大きく開け、段々畑がずっと上まで延びている。次第に勾配が強まり信貴生駒スカイラインの下を潜ると、すぐ上が大阪と奈良の府県境、石畳道の暗峠である。 |
|
縦走路に入るとやっと土の道を歩くことになる。笹原の中の急坂でスカイラインに出た所が展望台だった。西側には大阪市街の向こうに六甲山が霞んでいる。東側は矢田丘陵の上に大和国原の山々が顔を出し、南には信貴、二上、葛城、金剛がほぼ一直線に並んでいる。スカイラインを渡って再び急な山道を登ると、ドーム屋根の旧天文館の前に出た。ゆるく下って「摂河泉展望コース」の道を分け、山上遊園地の南ゲートを入る。左右に林立する各放送局の電波塔の間を歩く。一等三角点は「大阪←山頂→奈良」の駅名表示板から少し離れた所にあった。 | |
ケーブル線の左横を下る道は古い石畳で、所々苔むした岩などあり静かな所だ。霞ヶ丘、梅屋敷と駅を数えて宝山寺。「生駒の聖天さん」として浪花商人の信仰が厚いところで、境内には今日も参拝客が絶えない。お参りを済ませて、表参道の石段を下る。鳥居の外に出るとずっと下まで石段が続き、旅館や料飲店並ぶ。旅館街が住宅街、そして商店街に変わると目の前が近鉄生駒駅である。駅から寺までほぼ一直線で、これほど分かり易い道も少ないだろう。 | |
|
|
私の関西百山 |