私の関西百山

国土の80%が山地であるわが日本には、どれほどの数の山があるのでしょう。日本山岳会編「新日本山岳誌」には4000の山が、三省堂「コンサイス日本山名辞典」には実に13000(峠を含む)の山名が挙げられています。勿論、これらの書物に取り上げられなかった山も数多くある筈です。
 深田久弥氏の「日本百名山」以来、200名山、300名山をはじめとする「名山」を「制覇」することが一時ブームとなって、関西でも1998年に山と渓谷社大阪支局が「関西百名山」を選定しました。それより前に宮崎日出一氏と阪上義次氏が1993年、「新ハイキング」誌関西に発表された「近畿百名山」があります(関西・近畿で重複する山は68座)。
 そもそも「近畿」の名が文献に現れたのは1889年の国定教科書「地理」で、「大阪、京都、兵庫、和歌山、奈良、滋賀、三重の2府5県」がその範囲とされました。現在は1963年の近畿整備法で福井県が加えられて2府6県となっています。一方、関西は鎌倉時代の「吾妻鏡」にも見られる古い言葉ですが、関八州が明確な関東に対して「関」(鈴鹿・不破・愛発)の西というだけの漠然とした言い回しです。
 一般的には「大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山の2府4県」を指すことが多いのですが、行政的な定義ではないので、関西地域振興財団では上の近畿2府6県に鳥取、徳島の2県を加えた広い範囲を「関西」としています。昭文社「関西の山あるき100選」(2000年刊)は「山には多くの顔があり、楽しみ方も多様であるという考えを基に百山を選んだ」という選定方針で、奥美濃・奥越、中国・四国までも含めた広い範囲を関西ととらえています。
 以下のリストは各資料を参考にしながら「私の関西百山」を選んだものですが、隣り合った二つの山を一項にまとめたものもあり、実数は100を超えています。

 伊吹山地 01伊吹山 02 横山岳 03 七七頭ヶ岳
 両白山地 04 冠 山 05 能郷白山 06 赤兎山 07 取立山
  野坂山地 08 野坂岳 09 西方ヶ岳・栄螺ヶ岳 10 赤坂山・三国山
 比良山地 11 蛇谷ヶ岳 12 武奈ヶ岳 12蓬莱山
  養老山地 14 養老山
 鈴鹿山脈 15 霊仙山 16 御池岳 17 藤原岳 18 竜ヶ岳 19 釈迦ヶ岳
20 雨乞岳 21 御在所岳 22 鎌ヶ岳 23 入道ヶ岳 24 綿向山
25 宮指呂岳 26 油日岳
  布引山地 27 錫杖ヶ岳
 室生火山群 28 尼ヶ岳・大洞山 29 倶留尊山 30 古光山
31 住塚山・国見山 32 鎧岳・兜岳 
 高見山地 33 堀坂山 34 白猪山 35 局ヶ岳 36 三峰山 37 学能堂山
38 高見山
 竜門山地 39 竜門岳
 近江盆地 40 三上山 41 湖南アルプス(太神山、矢筈が岳、笹間ヶ岳、堂山)
   42 金勝アルプス(鶏冠山、竜王山) 43 鷲峰山
 大和高原 44 神野山 45 額井岳 46 高取山 47 吉野山
 台高山脈 48 明神岳 49 桧 塚 50 薊 岳 51 池小屋岳 52 日出ヶ岳
53 白鬚岳
 大峰山脈 54 子ノ泊山 55 山上ヶ岳 56 稲村ヶ岳 57 大普賢岳 58 行者還岳
59 八経ヶ岳 60 釈迦ヶ岳 61 笠捨山 62 牛廻山 63 玉置山
 紀伊山地東部 64 朝熊ヶ岳 65 獅子ヶ岳 66 七洞岳
 紀伊山地西部 67 龍門岳 68 高野山(町石道) 68 高野山(高野三山巡り)
69 護摩壇山 70 法師山 71 烏帽子山
 生駒・金剛・和泉 72 飯盛山 73 生駒山 74 金剛山 75 二上山 76 大和葛城山
77 岩湧山 78 槇尾山
 六甲・大阪北部 79 六甲山 80 ポンポン山 81 帝釈山
 京都周辺 82 峰床山 83 皆子山 84 牛松山 85 比叡山 86 大文字山
87 愛宕山
 丹波高原 88 青葉山 89 磯砂山 90 東床尾山 91 三岳・小金ヶ岳
  92 白髪岳 93三十三間山
 中国山地東部 94 但馬妙見山 95 千ヶ峰 96 笠形山 97 氷ノ山
98 雪彦山 99 大江山 淡路島   100 諭鶴羽山





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