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36.三峰山(1235m) |
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1985年5月、千日町ハイキング同好会の例会で神末から登った。ワンピッチで落差15メートルの不動滝。植林の中のジグザグの登りで避難小屋を過ぎ更に900メートルのゆるい登りで三峰山頂に立つ。登ってきた方角と反対側を5分ほど下るとササの緑が目に染みるような八丁平。思わず両手を広げて駆出したほどの、広々とした明るい草原である。下りは避難小屋から別の道をワラビを採りながら下った。 |
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今は「みつえ青少年旅行村」が起点となる。冬季は「霧氷の山」として人気が高く、大勢のハイカーで賑わう。シーズンの休日には、ここまで「霧氷バス」が運行される。 少し引き返し神末川に架かる橋を渡り、大タイ川沿いに行くと尾根道の「登り尾コース」と、落差15mの不動滝を見る「不動谷コース」に分岐する。いずれをとっても1時間半ほどで避難小屋がある地点で合流する。小屋から三畝峠を経て約30分で山頂に達する。 |
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1999年2月、千日山歩渉会10名で登り尾道を登った。(2003年2月にも日本山岳会関西支部の山行で同じコース)。杉林の急登、ゆるやかな尾根道、また少し急な登りと次第に高度を上げる。キュキュと小気味よい音を立てて、アイゼンが良く利く。次第に霧氷が美しさを増し、真っ白な樹氷が出迎えてくれた。ときどき、林の切れ目から倶留尊山、大洞山などの曽爾の山々が低く見える。 | |
五本杉から三畝峠までの間が、杉やブナなどの霧氷が一番美しく眺められる所だ。峠からは雪に覆われた笹原のゆるい上り下り。風当たりの強い場所では小さなエビノシッポが見られた。 しばらくで、大勢の人で賑わう山頂に立つ。一等三角点の埋まる山頂は樹木の成長で、かっての大展望が失われ、僅かに北側に室生火山群が望めるだけである。 |
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少し南西に少し下った八丁平はススキやヒメザサに覆われた広々とした高原で、花期にはシロヤシオの花が咲き誇る。迷岳、池木屋岳、国見山など台高の山々の展望が良いところだ。 | |
下山は新道コースを下る。ブナやヒメシャラの林がクリスタルガラスのように連なる中を緩く上下して行く。登り尾峰近くで雲が切れ、青空が覗きだした。午後の陽ざしに霧氷がキラキラ輝いて、夢の中のような美しさだった。振り返ると山頂付近の稜線が銀色に光っている。新道峠(ワサビ峠)から稜線はさらに高見山へと続くが、下山コースは右に折れて沢に下る。途中の開けたところからは古光山、倶留尊山、大洞山、尼ヶ岳などの眺めが美しい。次第に水量を増す流れの横を行くと林道のゲートにでる。このコースは林道歩きが長いので、下山に使われることが多い。登りでは山頂まで2時間40分かかる。 |
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私の関西百山 |