34 白猪山(820m)




二の峰より

白猪山(820m) <高見山地>
【しらいさん】高見山地東端、松阪市と飯南町の境にある。堀坂山、局ヶ岳とともに伊勢三星といわれ、伊勢湾航行の船の目印であった。登山道は北側の坂内からと南側からは松阪市都、矢下、夏明からの3コースがある。

1998年1月30日に都登山口から二人で登った。都集落は江戸時代に豪雨による大災害があったことを教訓として、各家も段々畑も立派な石垣で守られている。砂防ダム下に駐車する。舗装の急坂を上り、最後の民家の建つちいさな峠からようやく山道になる。
 雑木林の中の道は良く整備され、要所では地元青年会の標識がある。歩き始めて40分で矢下から来る道との合流点。消え残った雪がうっすらと積もっているヒノキ植林の急坂を登っていくと、視界が開け、すぐ左手に局ヶ岳の鋭鋒が見えた。 
台地の左、林の中に石尊大権現社、右手には草原状の小さな丘がある。二ノ峰である。丘に登ると素晴らしい展望が待っていた。
 南西すぐ近くに局ヶ岳、その向こう遠くに雪を頂いた大台・大峰の山々、局の右(西)に三峰山、高見山の頭部、倶留尊から大洞山、尼ヶ岳に続く曽爾火山群、東に伊勢湾、南には獅子ヶ岳から牛草山に続く伊勢の山と熊野灘、目の下は櫛田川に沿う町々と、素晴らしい眺めだ。北の方だけはこれから向かう山頂に続く斜面が立ちはだかっている。「白猪山へ410m」の標識がある。
カヤトの原の中に杉や松の大木が散在する最後の急斜面を登ると立派な丸太組みの展望台があり、更に右に折れて続いている。傾斜が緩くなり杉林の中に三角点があった。カヤトの原の中に杉や松の大木が散在する最後の急斜面を登ると立派な丸太組みの展望台があり、更に右に折れて続いている。傾斜が緩くなり杉林の中に三角点があった。
 二ノ峰に帰り、ゆっくり展望を楽しみながら昼食をすませて元の道を下った。(登り1時間半、下り40分)
2007年2月25日、「干支の山」に低山徘徊派の仲間と4人で夏明から登る。夏明集落からコンクリートの急坂を登り、御所平への分岐に着く。
 次第に谷が近づき不動小屋を過ぎると、傾斜が緩み左に小さな滝を落とす谷を見下ろすようになる。やがて小さな祠のある広場に出た。祠の屋根には「菊のご紋」がついている。「御所平」という地名は何か南朝とゆかりがあったのだろうか。
再び急坂のジグザグの登りになり石尊神社に着く。不動尊を本尊として地元の尊崇を集める神社である。横の草地の丘(二の峰)からは、素晴らしい展望が開ける。目の前に聳える急坂を登ると懐かしい展望台があり、右に折れるとすぐ先に819.7mの二等三角点があった。
前に来たときに比べると、ずっと展望が良くなって目の前に堀坂山、東に伊勢湾が見える。特に北側は良く晴れて鈴鹿の山々が美しく望めた。昼食をとり、食後のコーヒーで暖まる。
 正午に頂上を後にする。二の峰からは南に溝状に掘れた道を下る。往路のコンクリート道と違って、ふかふかの落ち葉に覆われた土の道が足に優しい。立派な標識に導かれて、雑木林やスギとヒノキの植林帯を行くと路面にコンクリートが現れ、新しい道で直接、夏明に帰れた。(下り所要時間50分

私の関西百山
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