93 三十三間山(842.3m)





93 三十三間山(842.3m) <丹波高原東部>

(さんじゅうさんげんざん)福井県(三方上中郡若狭町)と滋賀県(高島市)にまたがる。独立峰ではなく、三方五湖の南東にある矢筈山、雲谷山から南に走り若桜街道・熊川宿近くの杉山で終わる県境尾根の最高峰である。山名は京都三十三間堂の用材(棟木)を切り出したことに由来する。
 

2012年10月16日、前年にイタリアツァーで知り合った山仲間と5人で登る。9時半に倉見に着く。登山届ボックスの横に木の杖がたくさん置いてあった。地元の人によく登られている山らしく、後で聞くと、この辺りでは小学校高学年や中学生も遠足で登るそうだ。 駐車場奥に「三十三間山」と記された石碑と、その横に山名の由来と、字は三十三間堂を管理する妙法院主の揮毫であることを記した石碑があった。幅の広い立派な林道を八幡川の流れを見ながら緩く登る。20分で二つの林道の分岐となる登山口にくる。
美しい流れに沿った道は、何段かに分かれた小滝を捲くよう登る頃から次第に傾斜を増して、右手の山肌が崩落した箇所にくる。沢が二つに分かれる処で「最後の水場 山頂まで2.4km」の標識があり、沢を離れてジグザグの山腹に取り付く。 尾根道に出ても急坂が続く。「夫婦松」の標識まで登ると山頂まで1.5km」の表示がある。やや霞んだ若狭湾や三方五湖を眺めながら休憩。
 夫婦松から勾配はさらにきつくなり、掘割状になって斑ロープが張ってあったりする。
「風神さん右へ10m」の標識からひと登りで国境稜線に飛び出した。 一気に開けた展望は胸が空くような爽快さだ。少し登ると芝生の広場があり、そこからは 10分足らずで頂上に着いた。
灌木に囲まれた狭い空き地に三等三角点と何枚かの山名板。展望は全くなかった。
 引き返して芝生の広場に降りる。地元の登山者に左手遠くに霞む三角形の山が青葉山と教えて貰う。この広場は風の通り道でいつも寒いくらいだそうだ。食事を済ませて、風神さんを見に行ったり、夫婦松でコーヒータイムを楽しんだりしながら元の道を下った。

【コースタイム】倉見駐車場09:40 …林道分岐10:00…最後の水場10:20…夫婦松11:10〜11:17…山頂まであと1km地点11:40…風神11:57…県境稜線12:03〜12:07…三十三間山山頂12:20〜12:30…芝生広場12:40〜13:20…夫婦松14:00〜14:20…最後の水場14:50〜14:55…駐車場15:20

私の関西百山
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