100 諭鶴羽山(608m)



100 諭鶴羽山 (608m)  <淡路島>

(ゆずるはやま)淡路島で一番高い山。山名の由来は、天竺の摩迦陀 神がツルに乗って熊野に赴く途中、山頂で羽を休めたからとか、あるいはこの山には「ユズリハの木」が多く自生しているためとかいわれている。    

 1998年5月15日、千日山歩渉会のメンバー7人で登った。この前月に開通したばかりの明石大橋を渡り、淡路島に入る。東海岸を南下、諭鶴羽ダム堰堤横に車を停める。曽我十郎が仇討ちの願掛けに頂上の神社から担ぎ下ろしたという「十郎担い石」という2個の大岩がある。その前が登山口で、階段を10段ほど登りヒノキ林の中を急登する。10程で明るい尾根に出て、下にダムを見下ろすようになると後はなだらかな道。大きな石の道標を過ぎ、神倉社に着く。社の横に太い高野槇が何本かと、役行者や不動明王の石像などがある。
なだらかな尾根道は木漏れ日がチラチラする緑の中で、そよ吹く浜風と相まって実に爽快。1時間ほどで広い草地の山頂に立つ。
八州展望台といい、淡路、紀伊、和泉、河内、摂津、阿波、讃岐、備中を見ることが出来るそうだが、あいにく海上は少しもやっていた。それでも石の台に登ると西に鳴門大橋を挟んで四国の山や町、東には紀淡海峡が光っていた。遠く和歌山の町も霞んでいる。
反対側の諭鶴羽神社の方に下る。沼島を正面に見下ろす電波塔を過ぎると神域に入る。昼なお暗いアカガシの群生地である。大きいものは高さ20m、根回りは3mを超す。イヌグスやスダジイなども混じる鬱蒼とした林を過ぎ、平和祈念塔の立つ広く明るい草原で昼食。
帰りは諭鶴羽神社にお参りした。淡路一帯の産業神で、祭神はイザナギノミコトなど熊野権現と同じだそうだ。鎌倉時代には20余も社堂があったという。同じ道をウグイスやホトトギスの声を聞きながらダムに帰る。

*午後は南淡路の大鳴門橋から渦潮(小さいものだが)を見た後、由良に泊まる。翌日は淡路富士とも言われる淡路第二の高峰・先山(せんざん448m)に登る。ただし、すぐ近くまで車で、3カ所ほど長い石段を登ると、千光寺の山門、三重塔、六角堂、本堂などが立つ山頂だった。

私の関西百山
inserted by FC2 system