伊吹山の花

   
伊吹山は関西きっての花の山で、亜高山帯の美しいお花畑に約300種と云われる植物が色とりどりに咲き乱れ、目を楽しませてくれる。伊吹山特産種にはルリトラノオ、イブキレイジンソウがあるほか、イブキジャコウソウ、イブキトラノオ、イブキフウロなどここで発見され、イブキの名を冠したものも多い。
また織田信長がこの山で薬草園を開いたと伝えられ、イブキノエンドウやキバナノレンリソウなどこの時代の名残の植物を含め、山全体では1000種類以上の植物が自生すると云われる。




コオニユリ<小鬼百合>
ユリ科。オニユリに似ているが珠芽(ムカゴ)をつけない




カワラナデシコ<河原撫子>
ナデシコ科。「秋の七草」のナデシコと同じ。(写真右下はウツボグサ)




ハクサンフウロ<白山風露>
フウロソウ科。中部山岳に多く、伊吹山が分布の西南限である。




ミヤマコアザミ<深山小薊>
キク科アザミ属。伊吹山の固有種でノアザミに比べて背が低く、茎や葉に毛や棘が多い。




キリンソウ<黄輪草>
ベンケイソウ科.黄色の花が輪状に咲く。




クサフジ<草藤>
マメ科.花も葉もフジに似ている




シシウド<獅子独活>
セリ科.花火のような大輪の花を付ける




クガイソウ<九蓋草>
ゴマノハクサ科.葉が茎に層を作ってつく。




キバナカワラマツバ<黄花河原松葉>
アカネ科。カワラマツバ(白色)の黄花。名前の由来は、細い葉をマツバに例えた。




ヤマホタルブクロ<山蛍袋>
がく片の間が円く膨らんでいる.(ホタルブクロは反り返る)



イブキジャコウソウ<伊吹麝香草>
シソ科.葉に独特のハーブの香りがある。




白花のイブキジャコウソウ



イブキトラノオ<伊吹虎の尾>
タデ科。伊吹山に多く、花穂を虎の尾に見立てた






メタカラコウ<雌宝香>
根に防虫剤に使われる竜脳に似た香りがある。
オタカラコウに比べ優しい感じ?




キンバイソウ<金梅草> 
キンポウゲ科。シナノキンバイと同じ仲間




オオバノギボウシ<大葉擬宝珠>
リュウゼツラン科
蕾が橋の欄干の擬宝珠に似ている。



ヤマアジサイ<山紫陽花>
沢紫陽花の別名もある。最近は栽培品種としていろんな花色のものが人工的に栽培・販売されている。




ウツボグサ<靫草>
シソ科。低地でも見られる花である。花穂の太い部分を弓の矢の先を入れる「靫(空穂)」に見立てた名である。




タマガワホトトギス<玉川杜鵑>
ユリ科ホトトギス属には19種のホトトギスがあるという。この種は他の種より早く夏に咲き出す。花の色がヤマブキに似ているので、山吹の名所・京都井手町玉川の名を付けたという。



タカネヨモギ<高嶺蓬>
キク科ヨモギ属。日本特有の高山植物。下界のヨモギより葉の切れ込みが細かいのが特徴。



シモツケソウ<下野草>
バラ科シモツケ属。コデマリやユキヤナギ、シモツケと同じ属。シモツケは木ですが、これは草。下野の国に多く自生していたからこの名がある。

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