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ダルバール広場 「ダルバール」はネパール語で「宮廷」の意味です。ネワール族の三つの王朝が、ここに王宮を置き、カトマンズ王国の中心地となっていました。 ここには大小20に及ぶ寺院が建ちならび、独特の雰囲気を醸し出しています。 以前は誰でも自由に入れたこの広場ですが、2003年には有料になっていました。なお、2009年2月からはRS.300(ルピー) に値上げされています。現地の人は無料で、観光客は入口でこのティケットを買って入場します。 まず目に入るのはこの光景です。小さな堂塔が多く、凄い数のハトが群れています。 奥に見える高い塔のあるところは、王様一族の守護神を祀るタレジュ寺院です。 |
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タレジュ寺院入口のゲート。 庶民が入れるのは、年に一度のダサイン(10月の10日間)の期間に限られます。 2006年はちょうどこの期間に行ったので、大勢の人が行列を作っていました。 王族の守護神は、この高さ36.6mの堂塔に祀られています。 |
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タレジュ寺院に入る道の角に石作りの神像が立っています。 シヴァ神の化身の一つ、カーラ・バイラーヴです。 一見、漫画ティックで可愛い感じですが、なかなかどうして。 右手は刀を振り上げ、左手には人間の生首を提げています。さらに額にある三つめの眼から殺人光線を発射する恐怖の神様です。 生け贄に羊などを捧げますが、代わりに大きな幸せを頂けるとか…。 お祈りする人の姿が絶えません。 |
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ハヌマン・ドガの入口・ハヌマン門です。 この赤い布をかぶせられた猿の神様・ハヌマンの像があるのでハヌマン・ドガと呼ばれますが、一般に王宮や周辺も含めてこう言っています。 入場券を買って、衛兵が立つ門を入ります。 ナサル・チョーク(中庭)の北側には、五重の屋根をもつ円形のパンチャ・ムクヒ・ハヌマン寺院が建っています。 |
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広場南側のパサンタパル・ダルバールの塔には登ることができます。 最上階からの眺めです。右下にタルジュ寺院が見下ろせます。 晴れていると、白銀のランタンヒマールも眺められる筈です。 |
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塔から外のパサンタパル広場を見下ろすと、観光客目当ての露店のお土産屋さんが並んでいます。 写真は外へ出て、王宮南側のパサンタパル広場から見たパサンタパル・ダルバールです。 |
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ダルバール広場です。 この写真は1997年3月の平日の朝で、まだ人の姿もまばらです。 この白い塔はシカラといい、ヒンドゥー教のシヴァ 神信仰を表すものです。 その左にシヴァ寺院が建っています。シヴァ寺院はダルバール広場で一番高い建物です。 建築様式に仏教とヒンドゥー教の融合が見られると言われます。一般にネパール北部はチベット仏教の、南部はインドのヒンドゥー教の勢力が強いようですが、カトマンドゥでは二つの宗教が人々の心の中で自然に溶け込んでいるように思います。 |
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シヴァ寺院 シヴァはヒンドゥー教の3最高神の一柱。創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌに対して破壊を司る神様です。 世界の寿命が尽きた時、世界を破壊して次の世界創造に備える役目をしているそうです(wikipediaによる)。 シヴァ寺院の高い基壇には、いつも地元の人が座り込んでいます。 上に登ると正面にシヴァ・パールヴァティー寺院が見えます。 |
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シヴァ・パールヴァティー寺院。 パールヴァティーはシヴァ神のお妃の神様、二人の間の子どもがゾウの顔をした金運と幸福を授けるガネーシャです。いつも仲良く寄り添って、この窓から人間界の営みを見守っておられます。 |
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旧王宮の西南隅、シヴァ寺院南のナラヤン寺院の前に立つガルーダ像 ガルーダはヒンドゥー語ではガルダ。 ヴィシュナ神の乗物とされ、日本に入っては天部二十八部衆のカルラとして知られています。 |
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カスタ・マンダプ寺院 一本の大木から作られたと信じられ、この名が変化してカトマンドゥになったと言われています。 ネパールで最も古い建物の一つで、かっては巡礼宿だったそうです。 このお寺の回りには野菜を売る露店が並んでいます。 |
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カスタ・マンダプから真っ直ぐ東に歩くと、先ほどのパサンタプル広場に出ます。 右の建物は「クマリの館」です。 クマリは館に住む美しい少女で、ネパールの守護神・タレジュが宿る生神様として育てられ、9月のインドラ・ジャトラ大祭では山車に乗ってカトマンドゥ市内を巡行します。 再び王宮南側のパサンタプル広場に出て、東に歩くと、この少し先にもチェックポイントができています。 |
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チェックポイントからは New Road と呼ばれる通りになり、電気器具などを売る商店や銀行が並び、ホテルやレストランもある目抜き通りになります。 ここは中程のロータリーで、何時の時代かの王様の銅像が立っています。北へ行けばインドラ・チョークにでます。 そのまま進めばダルバール広場から700mほど、ラトナ・パークの前でカンティ・パト(王宮前から南へ延びる大通り)にでます。 |
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変愚院22海外の旅 | ペンギン夫婦お山歩日記 |