ネパールの旅 7 チトワン国立公園

1999年11月下旬、エベレストを間近に見るカラパタール(5,545m)へのトレッキングを無事に終えて、カトマンドゥに帰りました。
トレッキングの様子はこちらをご覧ください。
帰りのフライトまで3日間余裕があるので、現地の旅行社に相談すると、チトワン行きツァーをアレンジしてくれました。
ネパールの国立公園は殆どが北のヒマラヤ山地にありますが、チトワンはインド国境に近いタライ平原に位置しています。
カトマンドゥから旅行社の社員が運転する車で4時間かかってソウハラへ。
ここで、迎えに来たこのオンボロ・ジープに乗り換えます。大きく揺れながらラプティ川を浅瀬伝いに渡り終えると、今までの景色とは全く異なる南国の風景が拡がっていました。

写真は公園内のロッジに着いたところ。赤シャツは運転手、白い帽子の男はガイドのビノ。日本語はできませんが、分かり易い英語で説明してくれます。
ロッジ内の部屋。思ったより清潔で豪華な作りでした。
昼食後、カヌーに乗ってクルーズ。
ワニ2匹、マングース、その他にたくさんの水鳥を見ました

次にエレファント・ブリーディング・センターに行きました。
ネパールには野生のゾウはいないので、サファリ用に主にインドから輸入してここで飼育しています。
このゾウたちは観光用のポロの練習をしています。



ここで生まれたネパール生まれの小象も増えています。
ヴィレッジ・ウォークでタルー族の村を訪ねます。
タルー族はネパールに数ある種族のうち、タライ族などと共に北インド語系に属する人たちです。
人口約60万人のタルー族は5つのグループに分かれますが、チトワンの人びとはマハトンと呼ばれます。
彼らは殆ど自給自足に近い生活を送っています。
黄色く見える一面のカラシナ畑の向こうに、集落が見えます。
屋根を葺いている少女。
食用のハトを飼育する箱。
集落を歩くと家屋の様子など珍しい光景が多かったのですが、どの家の門口にも坐っているお年寄りが、写真を撮られるのが嫌な様子を見せたので、これ以上、無遠慮にカメラを向けることはできませんでした。
夜になると、若いタルーの人たちがロッジの中庭に集まってきて、勇壮な音楽とともにスティック・ダンスが始まりました。
最後は宿泊客も踊りの輪に加わって、まるで盆踊りのノリです。
これも彼らの貴重な現金収入源になっているようです。
一夜明けて、ゾウの背に揺られてジャングル・サハリに行きました。
国立公園内にはトラ、サイ、クマ、ヒョウ、イノシシなど40数種の哺乳類や、クジャクを始め150種もの鳥類が棲息しています。
他のグループに出会うとゾウ使い(彼らもタルー族)たちは、お互いに動物の居場所の情報交換します。
その甲斐あってサイ発見!!
絶滅が危惧されているインドサイです。
しかし、あっという間に姿を隠してしまいました。
結局この日はサイ2頭、シカ1頭、クジャク一羽他トリ多数を見ただけに終わりました。
動物を見るのに適した時期は、エレファント・ウィードという背の高い草を刈り取る2月以降のようです。
再びオンボロ・ジープで川を渡り、迎えにきていた車でカトマンドゥに帰りました。
 全食事付き一泊二日、アクティヴティも含めて4人で240ドル、十二分に楽しめた旅でした。

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