87 愛宕山(924m)





87 愛宕山(924m)
(あたごやま)京都市の西北、丹波と山城の国境に比叡山と対峙して聳える山。山頂の愛宕社は火伏せの神として「伊勢へ七度、熊野に三度、愛宕さんへは月参り」と俗謡にも歌われたように崇敬された。山麓に月輪寺、空也の滝の見どころがある。


 子供たちが小さい頃は子供会で、また千日山歩渉会例会でも登っているが、いずれも雪のある時期である。ここでは1990年1月末に二人で登った時の様子を記す。

秋には紅葉の名所で賑わう清滝の駐車場に車を置き、猿渡橋を渡って登山口の鳥居をくぐる(09:30)。舗装路から石段の山道となり急登が始まる。頂上まで五十丁の一丁毎に右の地蔵さんが立ち、別に合目の標識もある。
 3合目辺りから歩き易い広い道になり、途中、幾つかの休憩小屋を見送り、5合目を過ぎると勾配も緩くなる。
 杉林の中の大杉神社(←)を過ぎると、左手の展望が開け京の町並みや比叡山が見える。
小屋のある柚子の里・水尾への分岐は、すでに七合目半(11:00)、始めて小休止するが汗が引いて寒いので、立ったまま煙草一服ですぐ出発。
 この前後から雪が見え始める。しばらく平坦な道を行き、また石段の登り。樒を売る大きな小屋があり、お婆さんが「ようお参り」と声を掛けてくる。
黒門の大鳥居を潜る(11:30)。両側に灯篭の並ぶ、幅広い真白な雪の参道は神々しい気に満ちている。 社務所の前から急な石段を登り、本殿に参拝して無事登れたことを感謝(11:45)。滑り易い石段を下り、休憩所裏のベンチで湯を沸かし、ラーメンを啜る(12:00〜12:25)。陽が陰るとさすがに肌寒く、木の技に干してあったタオルがバリバリに凍った。
月輪寺への下りはかなりきつい。熊笹の中の凍てついた雪道で200m 程だけアイゼンを着用。松や杉の林の中をジグザグに下って静かな月輪寺に着く。(13:15)丁寧な物腰の若い尼さんにご朱印を戴く。
 ここからまた長い下りが続く。空也の滝への分岐を今回は見送って、河原でコーヒータイム(14:00〜20)。後はのんびり舗装路を辿って駐車場に帰り着いた(14:50)。

私の関西百山
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