22 鎌ヶ岳(1161m)



【かまがたけ】「鈴鹿の槍ヶ岳」と呼ばれる美しい三角錐の山である。全山が花崗岩でできたアルペン的な風貌に人気がある。山名の由来は山の形によるというが、他にも理由がありそうな気がする。
 何度か頂上には立ったが、いつも簡単に登れる武平峠からで、本来の湯ノ山温泉から馬ノ背尾根を辿るコースは、残念ながら未だ果たしていない。
武平峠のトンネルを抜けて雨乞への道を左へ分け、御在所山への縦走路上にある武平峠に登る。
 南へ少し登ると視界が開け、スカイラインの自動車道を見下ろすようになり、その上に雨乞岳が大きく高く立ちはだかっている。ザレ場や雑木林の中の道から大きな岩のある開けた所に出る。
 行く手に目指す鎌の頂上は、まだ高く、頭上に威圧するように聳えている。振り返ると正面に御在所岳の大きな山容が広がり、頂上の建物群が手に取るように望める。左手、三つ口谷からの道を合わせて砂ザレの道を行く。
最後の胸突き八丁にかかる。勾配はたしかにあり、ザレ場に鎖やロープが固定されてはいるが、距離も難度もたいしたことはなく頂上に飛び出す。
南北に細長い頂上からは、南には鎌尾根の岩稜から続く鈴鹿南部の山々、北には御在所山や雨乞岳を望むことができた。
(写真はそれぞれ別の年のもの。余談になるが僅か30年ほど前の鈴鹿の山では、11月8日に風雪に叩かれて苦労したこともあった。)

私の関西百山
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