絶景台湾 4日間の旅 


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11月18日 香港は晴れ。ワンタンメンの朝食のあと呉さんと別れ、高速船でマカオへ。 香港島からマカオまでは約1時間の短い船旅である。
日本人ガイド・柳館さんに迎えられ、バスで世界遺産
マカオ歴史地区の観光に向かう。おりしも「第64回
マカオ・グランプリ 」準決勝日で道路は渋滞していた。
マカオはその昔、450年にわたりポルトガルに支配されていたので、東西の文化が交流した跡が随所で見受けられる。


港から1時間ほどかかって、小高い丘の上に立つ
聖ポール天主堂跡に着く。1602年イエズス会が建設したが、1835年の火災で現存しているのは教会のファサード(前壁)と68段の階段だけである。ファサード二段目の聖人像にはフランシスコ・ザビエルも見られるというが、判別できなかった。
大勢の観光客で賑わう階段を下ると、セドナ広場へ続くショッピング街を抜ける道になる。あいにく小雨が降り出し滑り易く用心しながら歩く。
セナド広場は欧風の建物に囲まれ、ポルトガル統治時代の面影を残すマカオの名所である。美しい白と黒のモザイクで波模様が描かれた広場中央には、地球儀をモチーフとした噴水があり、背後には世界遺産となった民政総署(旧マカオ市政庁)の建物が聳えている。左手には真っ白な外壁が美しい仁慈堂大楼がある。現在は公証役場として使われているが、元はポルトガルの慈善施設でこの名がある。


しばらく歩いた店で買った赤い線香を手に、マカオ三大古廟のひとつ媽祖閣に詣でる。航海の神様・阿媽を祀る廟で、門前には子獅子を持つ獅子像があった。
この頃には雨は止み、ドミニコ教会の横を通って海岸に近いマカオタワーへ歩く。 338mの高さを誇るタワーの61階のデッキではスカイウォークも楽しめるが、私たちは58階の展望台からマカオの景色を一望して、世界一の高さからのバンジージャンプを見た。ガラス張りの床の上から下を覗くだけでも吸い込まれるようだった。
近くのレストランでビュッフェ形式の昼食を済ませ、15時過ぎの高速フェリーに乗り深圳に渡る。   再び入国審査があり、女性の現地係員・王さんの出迎えを受けてバスに乗った時は黄昏が迫っていた。
夕方の混みあう道を走り、17時45分、ミニチャイナと呼ばれる「錦繍中華」に着く。
 30数万㎡以上と言う広大な園内に、万里の長城、龍門石窟、楽山大仏、など82ヵ所のスポットがあり、オリジナルに忠実な15分の一の模型が造られている。
カートに乗って出発する頃、園内に灯りが点った。スタート地点の天安門を過ぎると、真っ暗闇で目を凝らしても何も見えない。しばらく走って中止になった。
園内で四川料理の夕食。 19時から最後の観光になる ナイトショー「龍鳳舞中華」(Knight Fantasy)を民族文化村の巨大スタジアムで見物。
中国全土の少数民族をはじめ、総勢500人が華やかな衣装で舞い踊り、中国の民俗、風習などが紹介される。馬や牛をはじめヤギまで登場し、火矢が飛び凄い爆発音とともに火炎が揚がる。約50分にわたる大掛かりなアトラクションだった。

11月19日  7時30分、深圳空港を発ち、関空へ。慌ただしくも楽しい旅が終わった。


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