ゴーキョ・ピーク・トレッキング写真集 (3)


 2003年11月、ゴーキョ・ピーク・トレッキングの際の写真集です。
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ネパールの人びと

ネパールは狭い国土にたくさんの民族が集まった国家です。一説では、その数を36といいます。私たちがエベレスト街道のトレッキングで世話になる「シェルパ」も民族の名前からそう呼ばれていますが、ガイドやポーターがすべてシェルパ族とは限りません。(前回の「カラパタール」のトレッキングではグルン族が中心で、南部のチトワンではタルー族に出会いました。)ここでは、今度の山旅でお世話になったシェルパ族の皆さんを中心にご紹介しています。


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(1) カトマンドゥで紅茶の店と日本料理店を経営するラジェス氏と店員の女性。ネワール族。
ネワールはネパールという言葉の語源とされる。ネワール族はカトマンドゥ盆地で都市文明を築いて来た人々で、王様もこの民族から出ている。
(2) サーダーのパサン・ワンチューさん。49歳。シェルパ族。
ネパール北部の主として標高3000m以上に住むチベット高地系の民族で、チベットの方言的な言葉を話し、チベット密教を信仰するなどチベット色が濃い。「シェルパ」はヒマラヤ登山やトレッキングのガイドとして欠かせないが、中でもサーダーはシェルパのリーダーとして、すべての面に目を配る重要な人物である。
(3) シェルパのドルジー君。14歳。ガイドとして活躍するためには英語が話せることが第一の条件で、ある程度の学歴が必要になる。この年齢でのシェルパは珍しく、通過する村々で羨望の目で見られていた。
(4) コックのアン・チュルダンさん。コックはトレッキングパーティではサーダーについで重要な地位である。何人かのキッチン・ボーイを使って美味しい料理を作る。
(5) ヤク使いのシェルパニ。シェルパ族の女性をシェルパニという。ネパールでは女性が重要な働き手である。ヤク使いは運輸業者の役割で、普通4〜5頭のヤクを所有していて現金収入がよい。 

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(6) ナムチェのロッジ女主人。ナム・ヨンジャさん。男性は外で働くのでロッジの経営は女性が多い。美人で遣り手の彼女はインターネット・カフェも経営している。
(7) 同じロッジの使用人の青年。チベッタン・ブレッド(揚げパン)を作っている。
(8) ナムチェの商店主。私たちの要望にこたえてホルンを鳴らしてくれた。
(9) ゴーキョのロッジ女主人。ヤクの糞をストーブに入れている。この高度になると燃料も非常に貴重。
(10)帰途に出会った子供達。青洟をたらし衣服も質素だが、純真で本当に可愛い。ずっと昔の日本の子供達を思い出させた。


動物と植物

(1) ゾッキョ。ヤクとウシの混血種。正しくはゾッキョDzopkyoは雄で、雌はゾム Dzomという。ゾッキョはヤクより小さく毛も薄い。角は上を向いている。だいたい3000m前後の標高から下での荷物運搬に使われる。
(2) ヤク。身体が大きく、長く分厚い毛があり、角は上を向いている。高所に適応した動物だが性格は荒い。生きているときは荷物の運搬に従事し、死んでは肉はもちろん毛から骨に至るまで捨てるところがない。糞はよく燃えて殆ど臭わない燃料となる。この地方ではかかせない貴重な動物である。
(3) 氷の解け水を飲む生まれて2ヶ月ほどのウシの仔。まだヘソの緒を付けたまま厳しい環境に生きている
(4) キャンプ地の犬。ペットとして可愛がられる日本の犬と違って、不審者が入り込まないように見張りするという大事な仕事をしている。
(5) ヒマラヤンタール(ゴラール)。mountain goot. 高所にすむ「たてがみカモシカ」である。
(6) グランダラ(コーマとも)。雷鳥の一種である。人間を恐れず、すぐそばに近づいても逃げない。
(7) ダフェ。ニジキジの類。青と黄色を基調にした美しい色彩の鳥。標高2600m以上を棲息地とするネパールの国鳥。日本の国鳥がキジであることを考えても、この国に親近感が持てる
(8) ヒゲワシ。ハゲワシとも。顕著な髭を持つ大形の鳥。5000mを越える高所でも飛んでいる。
(9) アカツクシガモ。標高4800mにあるゴーキョの氷河湖を仲良く泳いでいる。
(10) この時期に唯一鮮やかな色彩を見せる。ティハールともガンプルともいう。竹に似た幹にツツジのような花を付けるが、ダリアの仲間だそうだ。(ガット村で)
(11) よく見かけたヒロハヘビノボラズの類。鋭い棘を持っている。シェルパに名前を聞くとクァラと答えたが…。
前には「レッサム・ピリリ」のレッサムだと聞いた。花の名前などアバウトなものだ。 
(12) Gentiana Prolata 高所で咲くリンドウの仲間。
(13) ユキヤナギの綿毛。本当に雪のようだ。
(14) 真っ赤なウメモドキの実。



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