2015 ヨーロッパ3ヶ国の旅(1)


2015年3月21日から28日まで、ヨーロッパの旅をしてきた。といっても旅行会社のツァーで、うち二日は往復の飛行機のなか。慌ただしい日々だったが、色々な体験ができ楽しい思い出が作れた。まずは私たちにとっては初めてのドイツから…

3月22日
長い空の旅を終えてフランクフルト空港に着き、67km離れた最初の訪問地・リューデスハイム・アム・ラインへバスで移動。折よく雨が止み青空が拡がってきた。二ーダーヴァルトの丘からライン川の展望を楽しむ。
丘の上には、普仏戦争後のドイツ独立を記念してウィルヘルム一世によって建てられたニーダーヴァルト記念碑が建っている。中央のゲルマニア像の下に左に戦争と右に平和の像。その精緻な彫刻に目を奪われる。
丘を下って街の通りに出る。皆さん、揃って左の方を注目しているのは ここから「つぐみ横丁」と呼ばれる細い通りが始まっているからである。足を踏み入れると144mの細い石畳の道の両側には、瀟洒なレストランお土産店が並んでいる。夏場になると、生演奏を聞きながらワインのグラスをあげる人たちの歓声が絶えないと聞いた。
ぐるぐる巻きにしたパンを焼いている店があった。
「クルトス」という日本で言えばタコ焼き感覚のスナックで、アツアツを切り分けて貰う。4€と少し高めだ美味しかった
この辺りはブドウの産地で、バスの待つ通りの横にも古いワイン工場が立っている。遠く後ろに見えるのは、ニーダーヴァルトの丘へ観光客を運ぶゴンドラである。 113km走って、ルードヴィッヒスハーゲンのホテルに着き、ソーセージ料理の夕食。飲み物はもちろん、ビール。黒と初めての白ビールを試してみた。

3月23日 昨夜はハイデルベルク郊外のルードヴィッヒスハーフェンという町で泊まった。今日はここから約20 km離れたハイデルベルクへ。


ハイデルベルクはドイツ最古の大学があることで知られる古い歴史の町である。街を見守るように、その背後に立つハイデルベルク城に登り、北側のテラスから美しい中世の面影を残す町を見下ろした


ひときわ美しい眺めはネッカー川にかかるアルテ・ブリュッケ(古い橋)である。
700年の長い歴史を刻むハイデルべルク城
それぞれの時代の領主たちの思いを語るような「古城」
の面影を今に、崩れたままに残されている。
エリザベス門
フリードリッヒ5世が妃の英国生まれのエリザベス・スチュワートへのプレゼントに一晩のうちに造ったという。


城の見学を終えて旧市街地へ下る。先ほど見下したネッカー河畔を歩きアルテ・ブリュッケへ。正しくはカール・テオドール橋だが、町で一番古く「古い橋」の名で通っている。
橋の長さは約220mあり、入口の門は中世のころ町の城壁の一部だった。夜は落とし格子の柵を下ろして侵入者を防ぐ防御施設としての役割をし、左右の塔は牢屋として使われたこともあったそうだ。


 マルクト広場
(マーケット)の立つ市場の意味で水曜と土曜には市がたつ。広場正面の建物は市庁舎である。


その向かい側に精霊教会が建っている。



教会左手にあるホテル・ツム・リッター(騎士の家)
1592年に織物商人の一家によって建設されたハイデル
ベルクに現存する最古の建築物。壁面を飾る数々の精緻
な彫刻に目を奪われる。




古い町並みを散策し、次の目的地・ローデンブルグへ
向かう。



3月23日午後はハイデルベルクから約170km離れたローテンブルクへバスで移動。まずは名物料理のロールキャベツで腹ごしらえをして、街の散策に向かう。

赤い砦という意味を持つローテンブルクは、城壁に囲まれた中世の都市の面影を色濃く残している。この貯水塔は城壁への登り口にもなっている。

市壁(Stadtmauer)の上を歩き、古い町並みを見下ろした。色とりどりの美しい三角屋根の家が並んでいる。
城壁を降りて町を歩く。マルクト広場に面して建つ市庁舎。正面の主要部分はルネサンス、アーケードはバロック、後の塔のある建物がゴシックと時代の異なる三つの様式で構成されている。
  市庁舎南側にあるゲオルクの噴水。 深さ8mで10万リットルの水をたたえる市内最大の井戸でもある。残念ながら美しい彫刻は補修中で囲いで覆われていた。



 市庁舎の北側の「市参事会員酒場」。現在はツーリストインフォーメイションになっている。建物に付けられた「仕掛け時計」が有名。
14世紀始めから15世紀末まで焼く200年の歳月を費やして建設された「聖ヤコブ教会」。内部の祭壇やパイプオルガンが見ものということだが、時間的に入場するのは無理で諦めた。ここで40分間の自由行動になった。 それぞれの店先に下げられた可愛い看板が、何のお店かの目印になっている。
「シュネーバル Schneeball」の店があった。ローテンブルグの伝統のお菓子で「雪の玉」の意味。揚げ菓子の一種で、砂糖、チョコ、シナモン、バニラ、ナッツ…など色んな味のものがある。眼鏡の小母さんはとても日本語がお上手。お土産に三つづつ、缶に入れて貰う。 プレーンライン。この辺りは二つの重要な道が市へ乗り入れる合流点で、小三角形の広場を作っているのでラテン語で「小さい場所」という名が付きました。「ドイツで最も美しい中世の景観」として知られる撮影スポットです。背後の塔は1385年頃建設の「ジーバーの塔」 最初の環状市街壁建設に伴って、1200年頃に建立された美しい門塔である。
「市参事会員酒場」の仕掛け時計が午後3時を指した。鐘の音とともに窓が開いて、「マイスタートゥルンク」(市長の見事な一気飲み)が始まった。
 30年宗教戦争(17世紀)のとき、シッシュ市長が旧教側のペリー将軍とワインの大杯(クランケンワイン3.25L)を飲み干す賭けをして、焼き払われようとした町を救ったという歴史的伝説の再現だそうだが、正直、よく見ないと分からないほど地味な動きで期待外れだった。
再集合してバスに帰り、ロマンチック街道を南へ約251km走ってフュッセンの町へ。途中、ドナウ川を渡るが、ブドウ畑の中の単調な眺めが続き、「ロマンチック」というには名前負けのような感じだった。
 フュッセンはドイツアルプス山麓の標高800mほどのところに位置するドイツ最高所の町。 ノイシュバンシュタイン城にも近く、その観光拠点になっている。夕食を終えた21時からホテルのオプションツァーで、ライトアップされたノイシュバンシュタイン城(左)やホーエンシュバンガウ城を見て、長い一日が終わった。

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